【Gemini cup 2020を終えて】

今回はGemini cup2020において、見事Quarter Finalistsとなった、1回生の森田優希さんに寄稿文を書いて頂きました!ご覧下さい!



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目次
1)イントロ
2)大会前
3)大会中
4)最後に

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1)イントロ
 今回初めて投稿させていただくので、軽く自己紹介から入りたいと思います。私は、京大法学部1回生の森田優希です。ディベート歴としては高校の1年冬あたりから準備型をメインにしていた純ジャパで、同じ高校でディベートをしていた兄(?)のもりかん先輩を見て始めました。今はディベートと模擬裁判を両方やっていて、ゆるゆるがんばっています。
このGemini Cupは、同じく京大の望月先輩と城戸さんと同じチームで、1st/reply speakerとして出場させていただき、結果としてはbest 16でした。結果自体も大学に入っての初ブレイクだったのでうれしかったのですが、それ以上にこの大会のハイレベルなジャッジの方々に試合を見ていただけたことが何よりうれしかったです!
以下、大会について感じたことをまとめるので、最後まで読んでいただけると幸いです。

2)大会前
 練習自体はpre-gemini直前から始めたのですが、Gemini本番のチームで練習を始めたのはその後からです。インナー練は他の大会の兼ね合いでNAが多かったので、UTDSとKDSと津田塾の1回生チームとASIANで練習試合もさせていただき、何とかこのチームで感覚を掴んだかなというところで本番を迎えました。ただずっと負けが多かったこともあり、(主に私が)ロールに不安を持つなどして他の2人にも心理的負担をかけてしまったところがありましたが、優しく練習に協力してくださったので何とか本番を迎えることができました。

3)大会中
 大会を通して、素晴らしい運営の皆さんのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。更に、全試合幸運にもとてもすごいジャッジの方々に見ていただけたので、非常に学ぶことが多かったとともに自分の力のなさを痛感して、もっとしっかりしたディベートをできるようになりたいと思わせられました。以下、各試合の所感を簡単に述べます。

R1 THBT the creation of feminist icons and their cults of personality are good for the feminist movement. (judge: Kananさん)
OPPで負け。この手のmotionでgovになるとburdenが少し重くなるのはわかっていましたが、他に手もなく正攻法で攻めた結果impactまで持っていけなかったというところです。もっとcults of personalityの方でその存在自体のharmを出せばよかったなという印象です。

R2 THBT the countries which militarily intervene in another country should receive a significant number of the people who are harmed in the conflict as refugees. (judge: Mizokamiさん)
GOVで勝ち。Vetoでこれが来るとは予想していなかったですが、比較的モラハイの取りやすいサイドだったのでスピーチはしやすかったです。PMとしては、もう少しrefugeeに関するところでpre-rebuttalを打てるとよかったなと感じました。

R3 TH opposes organized religion. (judge: Tamuraさん)
OPPで勝ち。Mental stabilityやcommunity supportなどを地道にイラストしてexclusivity出そうとしたのが何とか立ちかけた感じでした。とにかく田村さんにジャッジしていただけたことが何よりうれしく、リフレクで自分の勉強不足を痛感させられ、次も頑張ろうと思えた思い出深い試合です。その中でも特に印象的だったのは、もっと言うべきだったと教えていただいたことの多くが非常に「当たり前」のことだということです。それは裏を返せば自分たちがその当たり前なことを説明できていないということなのですが、逆に当たり前だからこそ自分の観察が足りず、いざというときに説明できていなかったのだなと痛感しました。

R4 THBT progressive movements should not doxx. (judge: Kananさん、Kantaさん)
GOVで負け。もりかん先輩との伝統の一戦でまあまあがんばった感はありましたが、counterfactualのイラストが足りない感が強く、比較優位が取りにくかったです。やっぱりこういうmovementsに関するものは、stakeholderが多くて整理したうえで丁寧に説明するのが難しいなと実感しました。

QF THBT Western liberal democracies should ban imports of consumer goods made by child labor. (judge: Giangさん)
GOVで負け。相手のflipのケースが強いなと感じ、それをveto段階で見抜けなかったことを猛反省。大会前の練習の時点でprincipleが分からなくなって迷走していた自分にとって、このmotionのPMをするのは無謀だったなと感じました。ただ、大会後の疲れているところにも関わらず、ジャッジのGiangさんは丁寧にメッセージでリフレクを下さり、とても勉強になった試合です。

4)最後に
 この大会では、アプリケの提出や試合の進行上で運営の方のお世話になることもあったのですが、その度に丁寧に対応してくださって1回生の身としてはとてもありがたかったです。また、未熟な自分のディベートに対しても分かりやすくリフレクをしてくださったジャッジの方々、各ラウンドや練習試合で相手をしてくださった他チームのディベーターの皆さん、チームを組んでくれた望月先輩と城戸さん、そしていつも練習やレクチャーでお世話になった先輩・同輩の全員のおかげでこの大会を楽しむことができたと思います。その全ての人に対して、この場を借りて感謝申し上げます。
 これからもこの経験を活かして少しでも良い議論をできるように努力しようと思うので、この先お世話になるディベーター、ジャッジの皆さま、よろしくお願いします!

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