【新歓ブログ2024⑤】新・ディベートは自尊心の筋トレ

新歓ブログリレー第五回は、同志社大学2年生の黒﨑楽々太さんに書いていただきました!

 


ディベートを大学から始めるのはかなりしんどいことだと思っています。」という一文からはじまるブログを1年前の新歓ブログリレーにて、同志社のゆうか先輩が書かれています。

 

物凄く雑に要約すると、「ディベートでうまくいかないことが多いからこそ、勝敗を自分の存在価値とかけはなすことでメンタルを保つ練習ができる。」という話です。興味があればお手暇に是非読んでいただきたいのですが、本家ゆうか先輩以上に負けてきたであろう自分は物凄く共感できます。だから、ジェネリック?というかパクリ?というか、適切な言葉が思い浮かびませんが、同じ方向性の話を僕なりの言葉でまとめてみようと思います。

 

kyodaidebate.hatenablog.com

 

ただ、大前提として他の方がブログに書かれているようにディベートそれ自体であったり、コミュニティに魅力があるというのは確かにそうです。また、「野球」と一口に言っても、メジャーリーグから草野球まであるのと同様に、ディベートでも世界大会を目指すガチ勢から結果にあまりこだわらないエンジョイ勢までいます。だから、ディベートとの向き合い方や性格によってはそれほど苦しまずに続けられるかもしれないということはお断りしておきます。

 

 

だけどディベートが競技性を帯びている以上、結果を求める多くの人にとって負の感情が生まれることもあります。納得のいくスピーチができなかったり、できたと思ってもジャッジにあまり評価されていなかったり、チームメイトやパートナーとうまくいかなかったり、同期よりも評価されない自分に劣等感を抱いたり、自分自身がジャッジをやるときにうまく勝敗の理由を説明できずに詰められたりなどなど、本気で向き合えば向き合うほどメンタルよわよわの僕にとっては泣きたくなるようなつらいときもあります。

 

高校とかでもよくあるじゃないですか。頑張って勉強しても学年トップになれなかったり、髪型とかに気を使っても結局モテるのは美人やイケメンだったり、運動部だったらレギュラーになれなかったりとか。ちょっと違うけどそんな感情に近いのかなと思います。

 

でも、だからこそ自尊心の筋トレができるし、なにより向上心が生まれます。これが大事なことで、僕がディベートを続ける理由だったりします。

 

自分自身秋までは特に、出る大会出る大会ほぼ毎回ブレイク落ち(予選敗退)してきました。EFL(非帰国子女)だから仕方がないという言い訳をしようとも思いましたが、学年大会のNoviceカテゴリー(非帰国、高校未経験のカテゴリー)でも引っかからなったので単純に実力不足です。ブレイク(本選出場)したり、スピーカープライズ(個人賞)を受賞して称賛される同期と自分を比べて、「ほんまに自分ポンコツやな」って思ったり、誰かのせいにしたくなることもありました。けれど、良くも悪くも昨日はもう来ないんですね。だからこそ、現実を捉えて次の大会こそは成功するために頑張ろうというのが大切です。

 

ららたにとって初めての対面大会、銀杏杯は個人で下から6番目

 

僕はあまり得意分野じゃないけれど、恋愛とかでも結ばれなかった恋をいつまでも引きずるよりも、自分磨きをしたり新しい人を見つけたほうがいいとか言うじゃないですか。たぶんそれと同じです。

 

 

余談ですがTea cup 2024という大会(別名: 茶会)の決勝戦でこんな論題が出ました。

 

Info slide(論題の説明・背景)

You found two types of tea that have magical powers. The first tea, “Tea A” seems to let you know one accurate image of your own future. You might be able to change that future based on your future choice and effort after you see the image. The second tea, “Tea B” seems to let you change one decision that you made in the past. You only have a cup of each tea, and you can drink one of them.

 

This House, as you, prefers to drink “Tea A” over “Tea B”

 

要するに、「どちらかひとつできるとしたら、自らの将来を見る方が、自らが過去に下した決断を変えるよりもいい」という論題です。

 

直感的に変えたい過去って数え切れないほどありますよね。少なくとも僕にとっては「あのときこうしていれば…」ということの積み重ねが人生です。

 

でも、過去のすべての瞬間が今の自分を作っています。ディベートをやっていてつらいこともあったけど1年前よりも確実に成長はしているし、だからこそいつの間にかディベートを辞められなくなっています。(最初のころは学年大会とかで結果を残せたら辞めて、テニサーにでも入ろうと思っていました。なんかそっちのほうが大学生の青春って感じするし…)

 

Tea Cupでスピーチするららた

 

なんか散々ネガティブなことを書き散らしてしまいましたが、少し気分が明るくなることを言うと、相手が自分よりもちょっと強くても勝てちゃったりすることもあります。剣道みたいなものです。たまたま、相手が場外反則を2回したから勝てたとか打ったらなんか当たった的なやつです。そういう瞬間って結構テンション上がるし嬉しいものです。(裏を返せば格下に負けることもあるということになりますが…)

 

 

僕は大学・学部的に、それほど頑張らなくても卒業はできます。これを読んでいらっしゃる方のなかにも似た境遇の方がいらっしゃるかもしれません。右から左へ左から右へと流されて、飲みサー的なところに入るのもありかもしれません。けれど、うまくいかないことがあって何か新しいことを頑張ってみたいなとか、英語力を伸ばしたいなとか、何か自分の中に現状とは違う「ありたい自分」がいるのであれば、ディベートに挑戦するのも悪くないのかなあと思います。

 

自分自身、ディベートの楽しさや有意義さも、なかなか結果を出せない苦しさも知っているからこそ、これを読んでいるあなたがそんな勝負の世界に飛び込んでみようと思うのなら、あなたが仮に最初から結果を出せなかったとしても、全力でサポートします。というか、一緒に頑張りましょう!自分自身まだまだ未熟なところも多いですが、新たな仲間がKyoto Debate Teamに入ってくれることを祈念してこのあたりで筆を置こうと思います。

 

 


それぞれの新歓ブログを読んでいただけるとお分かりいただけるように、人それぞれディベートとの関わり方があります。ちょっとでもディベートに興味がある!とかならフラっと連絡くださいね!

 

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