【JPDU Autumn Tournament 2020を終えて】

今回はJPDU Autumn Tournament 2020(通称:秋T)において、Semi Finalistsとなった、2回生の増部光晟さんと羽島千智さん(鳥ちゃん)に寄稿文を書いて頂きました!ご覧下さい!





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秋T Semi finalistの結果を残したKyoto A(Tori&Masube)による振り返り記事です。前半部を増部、後半部を鳥ちゃんが担当しています。


ますべです。今年の秋Tの事を書こうとすると、秋T前に練習したという記憶がない。何もやっていなかったので書けないものは書けなくて、そもそも自分が書くべきでないとさえ思う。こういう時は想像力に任せるに限る。ぼせおだってそう言っている。
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O wild West Wind, thou breath of Autumn's being

シェリーの有名な “Ode to West Wind”は、関東のディベーターがこぞって関西にやってくる秋のディベート界を暗示している。


秋Tは高校時代から憧れの大会だった。自分が高校2年生だった2016年、KDSの田村先輩がGrand finalistになって学年大会ブッチ宣言をして、2017年には優勝し、自分が浪人していた2018年は高校同期で一足先にKDSに進んだましゅうがQuarter finalist, Hit-uに進んだ青柳がGrand finalistになった。宇高英語部に所属していて、東京の人間が当たり前のように海外経験や学習の機会を享受して当たり前のように評価されているのを傍目に、先輩方と顧問の細やかな努力よってようやく維持され続けている強さを絶やすことへのおびえを常に感じていた。そんな中で遠く関西の大学ディベートから吹いてくる強い宇高の風は、論理性が正当に評価されるべきことの再確認であり、誇りであり、一種の憧れでもあった。東風吹かばにほいおこせよ宇都宮


Wild Spirit, which art moving everywhere;
Destroyer and preserver; hear, oh hear!

「破壊しに」と私は言ったわけではないが、西風に流されるようにして京大に入り、ディベートの野心に満ち溢れていた2019年の秋T、初めてのBPオープン大会。絶対にブレイクしてやると言って臨んだ結果は、惨敗だった。
大学からディベートを始めた鳥ちゃんと、高校からやっていたけどBPを始めたてでほとんど理解していない私。秋風の「保存者」としての役割を忘れ、自らの勝ちたいという欲望を押し付ける形で、自分たちのチームを破壊していた。結果3点、ブレイク落ち。鳥ちゃんが尊重すべき他者であるということを忘れ、勝手に目標を設定し、勝手にプレパを進め、めちゃくちゃ練習したリサーチもしたその結果に対する見返りをも、身勝手にも鳥ちゃんに押し付けていた。大会が終わった後、鳥ちゃんは泣き、自分はようやくしでかしたことに気付き、先輩は叱ってくれた。今でもこの大会は悔やんでも悔やみきれないでいる。

Thou who didst waken from his summer dreams
The blue Mediterranean, where he lay,
Lull'd by the coil of his crystalline streams,


ギラギラした闘志もひと夏の夢。今回の秋T前の1か月は時間があったにもかかわらず、ずっと須賀敦子やマルグリッド・ユルスナールキェルケゴールといった内省的な書き手の本を読んでいたし、大陸哲学の系譜学的記述に触れ続けていた。これら個人の主観的領域と歴史的な起源を探る問、そして未だ価値づけられぬ生の圏域というのはディベートから暗黙の裡に排除されている領域なのであって、私は非常に自覚的に逃避行を続けていた。去年の失敗を繰り返したくないがために。一緒に全力で練習して去年を乗り越えようなんて考えたら、自分もパートナーも弱いことに対して言い訳なんてできなくなってしまうから。こんな態度を取るのは組もうと言ってくれた鳥ちゃんに失礼だとわかっていた。それでも、自分はどうしようもなく屑な人間で、その点において去年と何ら変わるところがなかった。

ラウンド中の機微は割愛。練習しないで臨んだ奴に書く権利も何もない。正直秋T semi-finalistという結果は身に余る。全てが鳥ちゃんに帰せられるべきだと心底思う。去年の犯罪から更生する機会を自ら与えてくれた鳥ちゃん、ありがとうそしてごめんなさい。自分は本当に愚かしいことにその申し出を無碍にして罪を重ねてしまった。

Drive my dead thoughts over the universe
Like wither'd leaves to quicken a new birth!
And, by the incantation of this verse,

Scatter, as from an unextinguish'd hearth
Ashes and sparks, my words among mankind!
Be through my lips to unawaken'd earth

The trumpet of a prophecy! O Wind,
If Winter comes, can Spring be far behind?



とりちゃんです。
秋Tでセミまで行けて、3点でブレイク落ちた去年よりは羽ばたけたかなって思います。スピーカースコアもあと1点でオープンプライズとかで悔しいけど羽ばたけはした気がする
昨年BPis何状態で出てブラック企業ますべ会社といろいろありトラウマなってましたが、ますべとリベンジできて嬉しいになってます。今年は鳥が漆黒の闇鳥になったときもありちょっと申し訳ないにもなったけどまあ耐えてると信じたい

印象に残ってるラウンドとか雑感
R1(CO)
自分史上1番いいメンバースピーチできた、そもそもメンバー1年ぶりやけど
すっとエクステンション出て、ちゃんと出力できた感じ、楽しかた

R4 (OO)
ラウンド始まる前にみんながほんまに優しい励ましLINEなどしてくれて感動して泣いてたらmotionが出ていた
ますべが「これ知ってるー!」って急に叫んで目を輝かせて覚醒して(えっ今...?なぜ..もう夜だよ...?)になった
楽しかったね


鶏白湯らーめんおいしかったです。とりちゃんしか勝たん!

QF OG
結果発表で呼ばれた時は叫んじゃった
たがいさん見に来てくれてたん嬉しかったでする

SF
焼き鳥さん
info知っててぷれぱで焦りはしなかったものの、OOの怪物出現によりラウンド始まってから焦りまくり灰になりました
やべえすぴーちしてふぇぇってなりながら秋T2020を卒業いたしました


感想など

秋T出たいなーってなんとなくますべ誘って、でもラウンド練とかは全然せず直前に蓋開けたら文学哲学オタク少年になってて全然合わずにめっちゃ焦ったね、
でもR4くらいからディベート少年になって引っ張ってくれてありがとう

ますべの文章的にはますべ何もしてないみたいな感じやったけど、それは全然なくて
チーム内でのぷれぱやすぴーちでの貢献度は確かに私の方があったかもしれんけど、絶対支えてくれたのはそうで
チームの勝ちに責任を感じてたから、イライラしたりキレて泣いたりしてた情緒不安定鳥に嫌な顔せず雰囲気和らげてくれてありがたかったです
なんか憎めないおもろいますべ感あるやん、それで笑えて落ち着けてたからとても助かりました

あと昨年トラウマやばかったんはほんまやけど、ますべはそれだけ本気やったんやなあって思います
私も今年本気でブレイクしたいって思ってたから、ちょっと棘のある対応とかしちゃったし
あとお互い信頼し切れてなかったとこもあると思ってて
多分昨年ド初心者の鳥はますべの求める水準を満たせなくて信頼されてなかったし、私も今年はなんかデカルトが、、ニーチェが、、みたいなことばっか言うますべを最初は信頼できてなくて
でも試合進んでくごとにどんどん覚醒しだしてて、なんやかんやますべとなら頑張れるわって最終的にはラーメン食べながら思って、信頼してブレイクラウンド臨めました

割と相補的なチームなのでは?って大会後結構思ったりしたし、次組むときはちゃんと信頼してできるなあって思ったのでまた組むなどしてくださいな、組んでくれてありがとうね

昨年ますべと優勝した紅葉から1年くらい経って、さすがにその頃よりは上手くなったけど、1年も経ってるのにこんなんでいいのか、、?って最近また思い始めたのでもっと頑張ります
教えてくれた先輩などありがとうございました、感謝です

文鳥になっちゃった、読んでくれてありがとうございました🐥

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鳥ちゃん、増部、おめでとう!!by運営者より