【Icho cup2020を終えて】

今回はIcho cup 2020において、Diamond Grand Finalistsとなった、鈴木佳大(梅太郎)さんに寄稿文を書いて頂きました!ご覧下さい!





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1. 自己紹介的な何か
初めまして,京大理学部1回生の鈴木梅太郎です。ここに書くのは初めてなので僕のバックグラウンド的なやつ書いときます。僕は一応高校からの経験者です。ですが周りも含めてあまり真面目に練習しておらず,スピーチは雑でもほぼ知識とアイデアと運だけで勝ちをもぎ取りに行くみたいなスタンスで大会に挑んでいました。引退前最後の大会ではそこそこ良い成績を残せたものの,大学以降も続けようという気持ちはありませんでした。
いやーでも僕にとってディベートって本当に不思議な競技なのですよね。個人的にそもそも喋ることに苦手意識があり,やっている最中は本当に苦でしかない。でも少しブランクが空くとやりたくなる。合格発表終わった勢いのまま京大のディベセクに入会することを決めました。
2. 大会前
とりあえず5月に入会したのは良いものの,自分の勉強と遊びに現を抜かして全く練習に参加してませんでした(色々機会を提供してくださっていた先輩方にお詫び申し上げます…)。キ某某某ンに参加していたこともあり,しっかり大学ディベートの練習を始めたのは9月半ばだと思います。胃腸肺のパートナーが決まったのも確かそのころ。シンプルにあみだくじで決めました。
パートナーは大会の1カ月以上も前から決まっていたというのに,初めてペアで練習を始めたのは1週間前。彼が秋Tに出ていたという事情があり仕方なかったのですが。1週間でできる限り詰めるべく空きコマ練をする等したものの,僕が労働(意味:働かせていただける環境に日々感謝すること)を後期から初めてしまったこともあり,結局ラウンド練ができたのはたったの2回。さすがの僕も「やべえな(笑)」となっていました。
3. 予選
・R1(Opp.) THW allow students to choose their teachers.
 冷静に生徒と先生のキャラ分析を詰めてプラを固めました。割と気持ちよく勝ったと思います。

・R2(Opp.) THW give more votes to the young.
 うわあ…直前にプレパ練でやったところだ…となりました。ですがプレパ練でOppositionの「何故一人一票の原則が尊重されるのか」というprincipleが詰め切れず,結局本番ではプラしか建てきれませんでした。ですが幸運にも相手もプラしか出してこなかったので分析の差でなんとか勝ったといった感じです。個人的には後悔の残る試合でした。

・R3(Gov.) THW criminalize gang membership.
 やべえ。何にも思いつかねえ。パートナーとガチ焦りしながら試合に臨みました。相手のLOの英語が語彙レベル高い&速くて英弱の僕はほとんど聞き取れず思考停止し,今大会で最悪なMGをかましてしまいました。MOを聴きながらやっとGovernmentの言うべきことが分かってきました。時すでにお寿司。

・R4(Gov.) THBT all public servants should have the right to strike.
 あっ!これ進研ゼミでやったところだっ!!!なお,進研ゼミの悪いところは思考停止に陥りがちということで,完全に詰めの甘いプレパをしてしまいました。終わった後普通に負けたなと思いました。(実際負けた)

 良くても3勝やろうしブレイク無理だな~~~~~と思っていましたが,胃腸肺の懐の広さのおかげで一応ブレイクしていました。

4. 本選
・Diamond QF(Gov.) THW legalize euthanasia for all terminally ill patients.
 言うべきことははっきりしているのでモデルで相手の反論を防ぎつつ,example詰めてモラハイ取ろうと頑張りました。相手がかなり反論を打ってきて焦りましたが,クロースマージンで勝ちました。

・Diamond SF(Opp.) THW allow the use of performance enhancing drugs in professional sports.
 また古典だ~~~~~~。プレパも順調に進んだのでとりあえずpracticalをちゃんと立てることに全力を注ぎました。比較的気持ち良く勝てたと思います。

・Diamond GF(Gov.) THP a world without marriage.
 うーん分からん。話さなきゃいけないキャラや論点が多い気がして,結局どうやったらTHPになるのか分からない。しかも相手は予選で一回勝った相手…。結婚へのpressurizeが無くなる的なことを言いました。ですが,targetやexampleが曖昧な上に相手からの子供が可哀想という反論に全くengageできず,負けてしまいました。

5. 最後に
全く練習できませんでしたが,何だかんだGFまで行けたという感じでした。ですがそれは僕に安定した実力があるという訳ではなくて,実際プレパの終わり間近で「アレも言った方がいいよなー」とボヤいてパートナーをキレさせるなんてことが多々ありました(パートナーよ,マジですまん)。分かりやすいスピーチも全くできていないのでもっと頑張らなければ…。また,銀杏は高校ディベートとの大きな違いを感じた大会でもあります。大学ディベートは一つ一つの論理に求められている質が全く違うし,先を見越す力もかなり大切になってきます。高校のノリのまま続けてたら全然勝てません。
実は今11月の半ばくらいにこの記事を書いているのですが,最近やる気がノってきたと感じています。これからのBPシーズンは全力で駆け抜けたいですね。

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