【淩霜杯2019を終えて】

今回は淩霜杯2019において、Open Semi-finalist, 2nd Rookie Best Speakerとなった香山くんに寄稿文を書いて頂きました!ご覧下さい!

 

 

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はじめまして、京都大学1回生の香山(こうやま)です。淩霜杯を終えての感想を書いていこうと思いますが、その前にディベートに関して自分の自己紹介を少しします。


過去の主な大会結果
・K-Cup▶️8th Best Team
・銀杏杯▶️Oct Finalist
・梅子杯▶️ブレイク落ち
・BP Novice west▶️ Pre-semi Finalist
・紅葉杯▶️ブレイク落ち

 

自分は帰国子女でもなければ、ディベートは大学から始めた初心者です。普段は公式Twitterの更新(いつも漏れや誤字が多くてすみません)やインステTシャツ等の作製、練習部屋の予約確保など、サポート側に回ることが多いマネージャーのような人間です(自主的にやっているので、全く苦ではない)。英語力も結構乏しく、ディベート歴もまだ8ヶ月と浅いので、勝ったら喜び、負けたら落ち込み、結果に一喜一憂します。でも自分はエンジョイ勢なので、基本的に楽しくてディベートをしてる人間です。あと良い結果が出たら当然に褒められたい欲があるので、この文章を書いてる気がします🙈


淩霜杯に出るきっかけは、他大に自分と同じ岡山出身の人がいて、その人と組んで出ようという話があったからでした。初めて他大の人とjointで大会に出るので、とても楽しみにしていました。


しかしながら、直前でペアの変更をしてしまいました。理由は紅葉杯です。紅葉杯の話を少しすると、紅葉杯以前に同じインステの同期は既にいい結果を出していました(梅子やらノービスやら)。自分はそれまでの結果も別に悪くないと思っていたのですが、周りの人間がもっといい結果を出すと羨ましく、それと比べると、エンジョイ勢とはいえ、自分は梅子杯でブレイク落ちしていて(Kyoto Bだったけど、自分はエリミネ落ちとか全く思ってなくて、割とマジで練習したヨ)、関西の同期がどんどん実力を発揮していく中では結構悔しかったです(強い同期を持つのも考えものですね)。次の学年大会で絶対にもっと良い結果が欲しいと思い、紅葉杯に参加しました。紅葉杯のペアについて、同じ学部で普段から結構仲良くしてる人間で(なんか紅葉杯で組むことが決まるまでは何故か練習ですら1回も組んだことなかった)、同インステで(というか関西で)トップクラスの実力者でした(梅子では3rd Best Speaker)。周りからも"このチーム強い"とか言われて、めちゃくちゃ自信がありました。今回いい結果を出せば、自己肯定感がアップすると思っており、せっかくのチャンスを無駄にしたくなかったので、BP Noviceが終わってからの2週間ずっとペアと練習してました(自分とペアは履修登録の時に空きコマとか合わせてたため、空きコマ練とか正直結構やった)。


紅葉杯の結果は上の通り。大会中は何がダメなのか分からず、上手く修正できませんでした。あれ?なんで?という感じが続き、どうにも出来ませんでした(おそらくBPをきちんと理解していなかった)。そのうえ、同インステからは3チーム参加ししていたのですが、他の1チームが優勝しました。もう1つのチームもブレイク。心理的に辛かったです。ペアの実力は確かなので、結局自分がうまくならないといけないのは分かっていたものの、なかなか前向きになれませんでした。誰か(特にジャッジ)のせいにしたいし、自分は努力したから悪くないと思いたかったのですが、コンスタントに結果を残していたペアへの申し訳なさはどうしても否めず(彼はそう思われたくないらしいが)、優勝した同期に素直におめでとうと言えないし、周りから"このチーム上手くいかないのでは?"と思われてるんじゃないかみたいなことも勝手に想像し、同じインステの同期の学年大会の結果を並べ、自分だけ置いてかれるような、自分の不甲斐なさを自分で肯定してしまう感じで、紅葉杯の後1週間程は人間やめてました(病むというより腹が立ってた)。

 

 

直近で何かリベンジしないと気が済まず、心地よく年越しも出来ないので、何か大会はないかと探しました。その時、本当は良くないことだと思っていたのですが淩霜杯のペアを変更することが頭を過ぎり、お互いのもともとペアだった人にお願いしたところ、快くOKしてくれました(2人ともほんとにありがとうございました、そしてごめんなさい)。


淩霜杯に、紅葉と同じチームで出ることが決まった後は、何とかこの状況を解決しようと思い、色んなことをしました。自分のスピーチの構成を徹底的に見直して改善しようと試みる、土日は上回生だらけの阪大練に突撃して撃沈する、音源聞いてスクリプトを書き起こしてシャドウイング、元から持ってたマターファイルを肥大化させる、ディベートの資料を読みあさりる、プレパ練とラウンド練を繰り返して自分達の欠点を埋める、などなど。とりあえず1ヶ月ぐらいはディベートのことしかしてませんでした(長かった)。


当日はめちゃくちゃ緊張していました。これだけやってまたダメだったらどうしよう、とかいう謎の不安に駆られてました。しかも開催場所が紅葉杯の1日目と同じだったので、嫌な記憶が蘇り、緊張と不安がMAXでした。周りにはオーソリと言われるすごい人たちが沢山いてとてもビビってました。


1日目
R1 (OO1位)
関西練習会で何度も見る同期の顔ぶれ。横にはとりかん。斜めには奈良女を代表する紅葉セミファイナリスト。お互いに絶対に負けたくない同期対決だが、紅葉杯のR1と同じ部屋、同じサイド、同じもりかん、謎に不安。ひたすら頑張る。


R2(OG3位)
横にはThe 関西、後ろにはあのDuelists。モーションを見て具体的なことがよく分からず、まぁ轢き殺される。関西の某先輩の話を出して、ウケを取りにいく。生で有名なKDSディベーターさんのスピーチ聞いて圧倒される。


R3(CO2位)
プルアップで上のラウンドにぶち込まれる。斜めにまたThe 関西、横にはQUの○○様。情報を処理しきれず、whip壊滅。memberがプラを詰めまくってくれたおかげで耐える。


R4(CG1位)
横には同じインステの先輩。怖い。ジャッジの方がスピーチ中全然ノート取ってくれない。怖い。プレパでケースをゴリゴリに詰めていたおかげでセーフ。


1日目の結果は9点の4th Break。帰りの駅でBAを見てペアと飛び跳ねました。めっちゃ嬉しかったです。翌日に備えてさっさと寝ました。


2日目

Pre-SF(免除)

同インステの先輩のスピーチを聞くとともに、SFでの敵のラウンドを見に行くが結局寝落ちする。

 

SF(CG4位)
前は本大会3度目のThe 関西。言うことがなくなって丸かぶり。相手ベンチにエンゲージはしたものの、力及ばず死亡。某スーパー有名な人にジャッジしてもらった。


結果はOpen Semi Finalist、2nd Rookie Best Speaker。1日目の結果からだいたい想像していたので、特別驚きはしませんでしたが、単純に嬉しかったです(ペアがopenのSpeaker prize貰ってて羨ましい)。


結果は満足でした。オープン(学生の)の大会だったのに割と好成績を残せたと自分でも偉いと思っています。でも学年大会はもうほとんど無くなり、オープンで勝ち続けるためにはマターや思考力がまだ足りていないので、今回は十分にラッキーだったと言えます。課題はwhipスピーチの構成の改善、マター不足とフレーミングの改善。年内はもう大会はありませんが、もっと上手くなりたいので頑張ります。

 


《個人的なエピソード》

自分とペアは紅葉杯2日目の日、同期の応援にも行かず(悔しすぎて心理的に無理だった)、2人で伏見稲荷の山に登ったあと、夜にマックを食べていました(奇行すぎた)。その時は同期の結果を速報で見て、嬉しいのか悔しいのかよく分からない複雑な気持ちで、リザルト報告のために公式Twitterの更新をしてました(死にそうになりながら打ってた)。他の人は誰も悪くないのですが、気分は最悪でした。その時のマックの味は不味すぎて吐きそうでした。それから約1ヶ月経ち、淩霜杯2日目の夜にまたペアとマックに行きました。めっちゃ美味しかったです(自明)。

 


《淩霜杯に臨むにあたり》
追加で、今回の大会での自分たちの作戦を少しだけ紹介したいです。BPはプレパ時間が15分と短く、お互いに初心者なので、各サイドでのfirst speakerはコンストするのが難しいと考えました(Memberはまだしも、特にPM.LO)。自分たちは"logicが抜けている"とよく言われていたので、そこをどう改善するか悩みました。紅葉杯チャンピオンにも"火力はあるのに、方向性を間違えるからもったない"とも言われました。どうすればいいのか悩みまくり、考えた改善策が、簡単に言うとファースト集約型のプレパです。自分のロールはDeputyとWhipで、比較的時間があるため、15分のプレパ時間は全てペアのコンストのために使いました。そのため、自分のスピーチ用の紙は真っ白の状態でラウンドに行くのですが、意外と何とかなりました(ペアがほぼ全ての分析を先に吐き散らかしといてくれるため、その回収と相手ケースへの対応で自分の仕事は終わるので)。

 


最後に、たくさんの人に手助けをしてもらったので、述べたいことは山のようにありますが、細かく言うとキリがないのでそれは個人的に言うとして、ここでは手短に感謝の気持ちだけ伝えます。またコンスタントに結果を残せるのが強いディベーターだと思うのですが、当然自分はまだまだ力不足で(運の良さが大きい)、これから何度負けても、前向きに頑張って行こうと思います。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。


それからこういう時にはペアに"ありがとう"とか言うのがお決まりのようですが、まだ先があるので今はやめときます(恥ずかしい)。

 


香山 康太郎

 

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